鼻の下が長いとのっぺりとした顔立ちに見えてしまうため、人中を短くする施術がおすすめです。今は整形手術を受けなくても、注射施術だけで人中を短縮できます。今回はヒアルロン酸注入とボトックス注射による人中短縮について紹介します。
人中とは?長さで顔の印象が変わる
人中は鼻の下から上唇に伸びている溝のことです。日本人の平均的な人中の長さは1.5cm程度ですが、2cm以上あると長いと感じられます。人中の長さが短いとすっきり引き締まって小顔に見えますが、人中が長いと顔に締まりがなく間延びした印象になり老けて見えます。
人中の長さと下あごの長さが1:2程度のバランスが、いわゆる黄金比と呼ばれる美人の条件です。人中を短くするだけで「どことなく可愛らしくなった」「なんとなく若く見える」という印象を与えることができます。
人中が長くなる原因は何?
40代頃から人中の長さが気になり始めた人の多くは、老化で表情筋がたるみや骨吸収、皮膚の下垂をはじめたことが原因です。口輪筋が衰えて上唇が薄くなってくると、以前よりも鼻の下が長く感じられます。また、もともと唇が薄い方や前歯が出ている方も人中が長く見えます。
人中短縮とは
美容外科では、人中の皮膚を切って長さを短くする「人中短縮術(リップリフト)」や「鼻下縮小術」といった外科的手術が一般的です。皮膚を切開して鼻の下を狭める確実な方法ですが、メスによる傷ができるうえダウンタイムも1~3ヶ月程度と長期間におよびます。顔に傷をつくりたくない方やダウンタイムが心配な方、気軽に人中を短くする施術を探している方は注射による切らない人中短縮がおすすめです。
近年ではヒアルロン酸やボトックスを注射して人中を狭めることができるようになり、手術より体への負担が少ない手軽な施術として人気を集めています。
ヒアルロン酸注入による人中短縮
形をキープできるヒアルロン酸を上唇に直接注入して厚みを出し、上向きにさせて人中を短く見せる方法です。注入量によって唇の厚みを調整でき、希望のリップラインに整えられます。施術時間は5~15分程度と短く、体への負担も少ないのに効果が長い施術です。ぽってりとした魅力的なリップをつくりつつ、幼さを感じる可愛らしい印象を与えられます。
人中短縮ヒアルロン酸のメリット
ヒアルロン酸は即効性があり、注入してすぐに唇の厚みが増して人中が短くなったことを実感できます。効果の持続期間は3ヶ月~1年程度と長いのもポイントです。ヒアルロン酸は保水効果が高く、唇にハリやツヤが出てプルンとうるおいのあるリップに仕上げます。人中が短くなることで、小顔と童顔の両方に近づけて若々しいイメージをつくれます。さらに、口角アップ、M字リップなど華やかさをプラスすることも可能です。
人中短縮ヒアルロン酸のデメリット
ヒアルロン酸は長期的な効果はあるものの、徐々に体内に吸収されていき元の状態に戻ります。効果があるうちに注入施術を繰り返すことで、人中の長さや唇の形をキープできます。
唇は敏感で、腫れやすい部位です。注入直後から1週間程度は腫れぼったく感じますが、馴染んで落ち着きます。とくに直後はヒアルロン酸が吸収されやすく、少し多めに注入することもあります。
ボトックス注射による人中短縮
人中短縮ボトックスは、人中付近の口輪筋にボトックスを複数回注入して人中を短くする施術です。ボトックスには筋肉の動きを抑える作用があり、口輪筋が上唇を内側に引っ張りこむ力が弱まることで上唇がそり上がって人中が短く見えます。施術時間は5~10分程度と短く、ダウンタイムは数日でおさまる赤み程度です。ボトックスの効果が持続するのは3
ヶ月程度です。
人中短縮ボトックスのメリット
ボトックスは副作用が少なく、注入する際にもそれほど強い痛みや傷跡が残る心配はありません。上唇がふっくらボリュームアップして小顔になれ、周りにバレにくい自然な唇の変化で可愛らしさを引き出します。
人中短縮ボトックスのデメリット
ボトックスには即効性はなく、人中への効果があらわれるまでに1週間程度かかります。また、ボトックスの効果がなくなる3~4ヶ月の間に定期的に施術して効果を維持します。
また、唇を動かす筋肉の動きを抑える作用によって、注入直後から1~2週間程度は食事や会話、笑顔をする際に違和感を感じることがあります。口輪筋の動きが弱くなったために、一時的に口を動かしにくくなっているだけですが、違和感が1ヶ月以上続くときは医師への相談が必要です。
人中短縮するならヒアルロン酸注入とボトックス注射どっち?
最大の変化、効果はボトックスとヒアルロン酸の併用だが、メリットデメリットを挙げると
ボトックス注射の利点
・安価
・効果は一時的なので、お試し間隔でできる
ボトックス注射のデメリット
・副作用(口すぼめがし辛いなど)
・ヒアルロン酸注入に対して効果が短い
ヒアルロン酸注入の利点
・効果が長い
・人中短縮以外に口角挙上やM字リップなどどんなデザインもできる
ヒアルロン酸注入のデメリット
・ボトックスよりコストがかかる
よくある質問
Q1.注入するのは痛くないですか?
A.人中短縮でヒアルロン酸やボトックスを注入する際には、痛みが少ない専用の針を使用します。不安が強い方は麻酔クリームを使用することもできます。基本的に痛みが続くことはありませんが、数日経過しても痛みが気になるようであればクリニックへ早めに相談しましょう。
Q2.施術後に気を付けることはありますか?
A.ヒアルロン酸もボトックスも、注入部位を強くこすったりマッサージしたりしないことです。薬剤が注入部にとどまらず、別の部位へ流れていってしまうと思ったような効果が得られません。また、ダウンタイムが長引くことがあります。
Q3.キスをしてもバレませんか?
A.ボトックスとヒアルロン酸は、どちらも傷が目立つことはなく、ふっくらした自然な唇に仕上がります。ボトックスは唇に直接薬剤を注入するわけではないため、感触が硬くなることはありません。ヒアルロン酸は唇に注入しますが、柔らかい製剤を適切な位置に適正量注入すれば、感触を損ねずバレにくいでしょう。