肩こりボトックス注射
肩こりがひどいと頭痛や吐き気なども起きて本当につらいですよね。ストレッチやマッサージなどは一般的な解消法ですが、上手く思ったほど改善しないうえにすぐに元に戻ってしまいます。肩こりをスッキリ治したい方におすすめなのが「肩こりボトックス注射」です。うれしい美容効果や長持ちさせるための注意点なども紹介します。
肩こりが起こる原因
肩こりは姿勢の悪さ、デスクワーク、運動不足、ストレス、眼精疲労、ストレートネックなどが主な原因です。とくに姿勢は大きな原因で、猫背やスマホを見ている間は自然と前傾姿勢になり、頭の重みを支えるために首や肩、背中の筋肉が緊張した状態をつくります。
肩こりは頭・頸板状筋(とう・けいばんじょうきん)、肩甲挙筋(けんこうきょきん)、菱形筋(りょうけいきん)僧帽筋(そうぼうきん)などたくさんの筋肉が関係しています。とくに大きな範囲を占めるのは僧帽筋です。これらの筋肉で血行不良が起こると、老廃物が蓄積して肩のハリや痛みを引き起こします。
肩こりの症状
肩こりに伴ってあらわれるのが、頭痛や怠さ、吐き気といった体の不調です。また、これらの症状がストレスや集中力の低下など精神面にも影響します。
肩こりを治すのに、血行を促進するマッサージやツボ押しなどが効果的なことは知られていますが、時間がかかるうえに効果は一時的です。肩こり解消には自分でストレッチをする方法もありますが、一部の筋肉しか動かせず、あまり効果は期待できないでしょう。
肩こりボトックス注射とは
A型ボツリヌス毒素による筋弛緩剤で肩の緊張をほぐして肩こりを解消する方法です。肩こりは首筋のつけ根から肩や背中にかけて筋肉の張りや痛みを感じるもので、頭痛や吐き気なども起こることがあります。普段からひどい肩こりに悩まされている方や日常生活の改善が難しい方にもおすすめです。
肩こりボトックスの注射方法
肩こりボトックスを注射する際は、手当たり次第に肩回りの筋肉に注入するわけではありません。
肩の筋肉を触診して、痛や硬く張っている部分(トリガーポイント)を見つけて、ボトックスを的確に注射します。首の付け根から肩、背中まで広がる大きな筋肉(僧帽筋)にアプローチさせるため、左右それぞれに5~10ヶ所程度は注射します。
肩こりボトックスの効果
肩こりに対して即効性はありませんが、注射後2~3日で筋肉の動きが弱まって、1週間程度で筋肉の緊張がほぐれて痛みや重たい感じが解消されます。面倒なマッサージやストレッチなしで、体が軽くなったように気持ちよく過ごせます。肩回りの緊張がゆるんで血流が改善することで、めまいや頭痛などにも効果的です。
肩の筋肉が発達して盛り上がっていると首が短く見えるため、顔が大きく感じて全身のバランスが悪くなります。肩こりボトックスでは顔の大きさは変わりませんが、肩回りの筋肉が落ちることで首が長く、フェイスラインがシャープに見えるため小顔効果が期待できます。
僧帽筋が痩せていくにつれ、肩がひとまわり小さくなりスッキリします。首から肩のラインが女性らしい華奢なシルエットになり、都会的な印象にも近づけます。肩こり解消を目的にボトックスをした結果、小顔になったとお喜びいただくケースも多くあり、首を長くしたい方や小顔になる方法を探している方にもおすすめです。
1回の注射で肩の症状はかなり緩和されますが、効果は3~6ヵ月続きます。ボトックスの効果が続いている間に注射を打ち続けると効果が長持ちします。
肩こりボトックス注射は、このような肩に向いています。
・長時間のデスクワークで肩こりがつらい
・肩が重くてマッサージに通っている
・猫背などで姿勢がよくない
・重い荷物を肩に乗せて運ぶ
・寒くなると肩がこる
・肩周りががっちりしているのが悩み
・首が短く見える
※ボトックスは妊婦や胎児への安全性が未確認のため、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方、授乳中の方も含めて、残念ながら治療を受けていただくことができません。
肩こりに使用するボトックス製剤の種類と注入量
当院では持続期間が比較的長い「ボトックスビスタ」を使用しております。また、肩こりの症状が強い方には倍量を注入してパワフルに肩をほぐすメニューもございます。
肩こりボトックス注射後の注意
ボトックスがトリガーポイントに的確に注射されても、マッサージをしてしまうと薬が別のところへ移ってしまう可能性があります。効き目がない、腕が挙げにくいなど思わぬ事態につながるため、マッサージやツボ押しなどは避けましょう。
ボトックスを注射しても、肩が楽になるまでに1週間程度かかります。一瞬で肩こりが治るわけではありません。また、安定した効果を得るには、術後1ヶ月程度は必要です。
肩こりボトックス注射のリスクと副作用
ボトックスは副作用が少なく安全性の高い薬剤として知られていますが、妊娠中や授乳中は投与できません。また、女性の場合は施術後2ヶ月程度、避妊していただく必要がありますのでご注意ください。
肩こりボトックスは継続的に受けるため、打ち続けることによる後遺症などを心配される方がいます。注射により痛みや腫れ、内出血などを生じる可能性はありますが、ボトックスは副作用の少ない薬剤です。注入量や部位を間違えなければ、術後に手を挙げにくく感じるなどの副作用もなく過ごせます。
肩こりボトックス注射のよくある質問
Q1.肩こりボトックス注射は保険適用されますか?
A.肩こりをボトックス注射で治療しても保険適用にはなりません。自費診療となるため、薬剤の種類やクリニックによって料金が異なります。ボトックスビスタによる肩ボトックスの料金は1回5~7万円程度が相場です。
Q2.肩こりを解消するためにボトックス注射は何回くらい必要ですか?
A.通常は1回の施術でも肩の軽い感じを実感していただけますが、ひどい肩こりでお悩みの方は1回ではご満足いただけないことがあるため、複数回の施術を行います。ボトックスは体内に吸収されると効果が消えていきます。また、ずっと肩こりに悩まされたくない方は3~4ヶ月おきに繰り返し施術を受ける必要があります。
Q3.肩こりボトックス注射は痛いですか?
A.注射針を刺す際にチクリとします。極細の針を使用するため痛みや傷跡は気にするほどではありません。薬剤を注入していくときに押されるような感じはありますが、多くの場合は我慢できる程度です。当院では痛みに対して麻酔をご利用していただけます。
肩こりボトックス注射のまとめ
肩こりボトックスは5~10分程度の短い施術時間ですが、不調の原因となる筋肉の緊張を長期的にほぐしてくれます。ストレッチやマッサージでは治らないひどい肩こりも解消でき、体が軽く快適な生活が送れます。また、僧帽筋でがっちりした肩周りが華奢になり、首長効果が得られるのも大きなメリットです。
表参道Bjクリニック美容外科・美容皮膚科は、トリガーポイントに的確な量のボトックスを注射して効果的に肩こりを改善させます。筋肉の構造やボトックス注射に関する知識をもつ認定医が施術します。つらい症状を解消しながら女性らしいラインへと仕上げる「肩こりボトックス」で体も心も軽やかに過ごしましょう。